シニア世代・団塊世代に「自分らしい生活」を! みそら行政書士・社会福祉士事務所
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リーガルソーシャルワーカー 鈴木雅人
みそら
行政書士・社会福祉士事務所
代表 鈴木 雅人
(リーガルソーシャルワーカー)





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リーガルソーシャルワーカーとは何ぞや
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私、そして当事務所の仕事を一言で言うと、


シルバー世代や団塊世代が、

介護問題や財産問題を抱えても

要介護や認知症になっても、


自分らしく生活を続けていくための支援。


(そして、そういった支援をする専門職の支援)


となります。


ここでは、私がなぜ、福祉と法律の両面を持つリーガルソーシャルワーカーとなり、事務所を開設したのか、事務所開設までのストーリーをお読みいただきます。




1.高齢者福祉の相談

私は長く、高齢者福祉専門の相談員(社会福祉士:ソーシャルワーカー)として、仕事をしてきました。


対応した相談件数を数えてみると、5000件弱です。



そこで寄せられた相談は、高齢者ご本人からのものと、ご家族からのもの、

そしてケアマネジャーなどの支援者からのものに大別できます。



多くは介護にまつわる相談でした。


例えば…

・認知症の母親の介護をどうすればいいか?

・転んで骨折、入院したが、退院の準備をどう進めていけばよいか?

・夫の両親の介護が大変。話を聴いてほしい。

・子供の世話にはなりたくないが、体力も弱ってきた。ずっと入れる施設で暮らしたい。

・一人暮らし。身寄りはない。今は元気だが、今後が心配…。 など。



しかし、そこには介護という表面上の問題の奥に、


「どう生きるか」


という大きな問題がある場合が多いというのが実感でした。




2.対応はそれぞれ違う

介護相談の奥に生き方の問題を感じていたとは…

どういうことか、こちらの例をご覧ください。



例えば、年齢も家族状況も性別も同じ2人が、同じ病気にかかったとします。

75歳。男性。妻、長男家族(孫ひとり)と同居。

高血圧で普段から薬を飲んでいた。


ある日、朝食を終え、立ち上がろうとしたところうまく立つことができなくなり、
転んでしまう。

妻が「大丈夫?」と慌てて声をかけるも、

「あ~う~」と言葉にならない。


急いで救急車を呼んで病院に連れて行ったところ、脳梗塞の診断を受ける…。


という、ここまでまったく同じ2人がいたとします。



しかし、ここから先は、決して同じにはならないのです。



脳梗塞という脳の血管の詰まりからくる大変な病気を、そしてその後遺症を、

受け入れ、あるいはバネとしてリハビリして、

日常生活に支障を感じても、それを解決していく。


その問題をどうやって解決していくか? という問いに対する答えは個人個人によって違ってきます。

例えば…

・できるだけ早く家に帰りたいと主張し、リハビリもままならないうちに退院する

・家族が毎日見舞いに来て、退院後も面倒を見てくれる

・歩けるようにならないと、家では見れません。とリハビリ病院や施設へ転院してリハビリを続けてもらう

・医師や看護師の勧めるとおりに、リハビリした後、介護保険等で退院の準備をしておく

・家族があまり関わりを持たずに、退院後すぐに有料老人ホームに入所する

・本人が病気を受け入れられず、家族に無理を言ってしまう

・家族の仕事、経済状況に本人が遠慮し、我慢をする

などなど


病気、後遺症、日常生活への支障、介護に対する対応というのは、千差万別です。


それではなぜ、病気、後遺症、日常生活への支障、介護に対する対応というのは、千差万別なのでしょうか?




3.「どう生きるか」

それは、

問題解決の方法は、それまでの人生が影響するから、個人個人で違うのだと思います。



あなたを取り巻く環境や人間関係をはじめ、


問題のとらえ方(楽観的か悲観的か、前向きか後ろ向きか、向き合うか逃げるかなど)


対処方法(自分で解決するか、協力を求めるか、人任せにするかなど)等は、




それまで、あなたがどんな人生を歩み、どんな問題を抱え、どんなふうに解決してきたか



によって自然と決まりますよね。




シニア世代、そしてそれを支える世代の生活問題も、それと同じことが言えます。



だからこそ、私は、介護・生活問題の相談を仕事とするなかで、

その背景にある、「どう生きるか」とか「人生」を感じるようになったのです。

(「なぜこの仕事をしているか」につながる話です)





ただ、ここでひとつ問題があります。




では実際に、介護や解決したい問題を抱えた時に、しっかりと「どう生きるか」と考えを巡らし、


「自分らしく」対応し、その後の生活を送れている人たちがたくさんいるのでしょうか?





実は、多くの場合が、そうではないのです…。




4.思いが伝わらないと…

「どう生きるか」と考えを巡らし、「自分らしい」生活が送れている人…。


実は、それほど多くありません。



確かに、介護の問題や財産等の問題に直面した時の対応・反応は、

それぞれの個性・人生を反映したものです。


例えまったく同じ状況で脳梗塞になったとしても、その後の展開が人によって違ってくることはお話しした通りです。



ただ、ここで私が思うのが、


その対応やその後の生活というのは

「どう生きるか」
「どう生きたいか」

をというところまでご本人やご家族の意思が入っていない場合が多いのではないか ということです。



例えば…

「家族に迷惑かけたくない」という強い気持ちを持った方がいます。

家族に介護や身の周りの世話をしてもらうなら、ヘルパーを利用したいと考えています。


脳梗塞で入院後、退院して家族のもとに帰ります。


当然、「家族に迷惑かけたくない」という思いがあるのでそれを伝えようとしますが…



・ひとつは脳梗塞の後遺症である言語障害のため、言葉がうまく出てこないこと


・ひとつは家族で、いざという時の生活について(ここでは「家族に迷惑かけたくない」こと)話す機会がなかったこと


・ひとつは、長男による本人は家族に世話してもらった方が気楽だ、という思い込み


・ひとつは本人の思いを残しているもの(日記やメモなど)がないこと


・ひとつは医療保険制度、介護保険制度の枠に惑わされてしまうこと
(保険は活用できる資源のひとつでしかないのですが、保険を利用しようとすると、保険の枠内でできることしか しなくなってしまう方が本当に多いです)


などが原因で、ご本人の思いが伝わりません。


そうするとどうなるか。



例えばご家族の支援を拒否することがあります。


長男の妻が部屋に入ってくると怒る。

体を動かそうとすると嫌がって触らせようとしない など…。



ご本人もご家族もどうしようもなくなってしまうわけです。



それで、「うちのおじいちゃんが言うことを聞かなくて困っている」という相談が私に来るのです…。




例えどうしようもない状態でも、そこから、どうお互いが良い方向に進んでいけるか


というのを、ご本人ご家族と考えながら支援をしていく こと


それが相談の仕事のひとつでもあります。
(そして割と多い内容です)




その仕事の中で、


ご本人の意思、ご家族の意思が、もっと伝わっていれば、もっと「自分らしい」「自分が思い描いたような」生活になったのに…


という私自身の専門職としての「想い」は、日々強くなっていきました。




5.解決策が分からないと…

引き続き例をもうひとつ。


例えば…

「自分の財産は、自分のために使いたい」という思いの強い方がいます。

女性。夫は3年前に亡くしています。 子供はなく、姪がひとりいますが、疎遠です。


以前は夫とともに会社を経営していて、貯蓄は十分にあります。


信頼している従業員には、「身寄りはないと同じだから、貯めたお金で海のそばのホームで暮らしたい」と日頃から言っていました。



そして夫が亡くなってから3年たった頃、認知症を発症しました。



ホームにはまだ入っておらず、自宅で暮らしていましたが、

家の場所が分からなくなって警察に保護されたり、

賞味期限が切れた生ものを食べてしまいお腹を壊してしまったり、

火の消し忘れが続いたりして、一人暮らしは限界になっていました。

話も通じないことが多いです。



偶然訪ねてきた元従業員の方がその状況を発見し、相談に来ます。



どう対応するのでしょうか?



当然、必要な医療や生活環境を整えるために準備をしていくことになりますが、


ご本人は認知症で、意思の疎通ができません。


勝手に色々なサービスや施設と契約するわけにはいきませんので、


「任意後見人」を指定していたか?
(お付き合いのある法律関係者がいたか?聞くことが多いです)

を確認し、

いなければ、唯一の親族である姪に連絡することになります。




姪は唯一の親族ですから、「私が面倒みます」ということになれば、

他人である相談員や元従業員は、以前はこうおっしゃってましたというのを伝えることくらいしかできません…。



結局この方は、姪が施設を探すということになり、安い施設を転々としました…。

(ご本人の希望はかないませんでした)





認知症になってしまってからでは、なかなか自分の意思を伝えることはできません。


そして、あらかじめ意思を表明しておいても、それを実行できる法律的な担保がなければ、


今回のように、思いがかなわない可能性があります。



任意後見という、自分の意思を認知症になってもかなえていく 解決の方法を

この方は知りませんでした。




この事例からも私は、かかりつけの医師のように、

ご本人の状況や生き方に応じた解決方法を、オーダーメードで考えていく、

かかりつけの法律家が必要だと強く感じました。



そしてその法律家は、高齢者の生活や介護の問題に精通していることが求められてくるとも思っています。





今までの社会福祉士としての相談経験の中から、


いざ介護が必要になったり、認知症になったりすると、


自分の意思を表していなかったり、また、実現方法がわからなかったりして、


「自分らしい」「自分が思い描いたような」生活ができない方が多い。



という現実を目の当たりにしてきました。




そして日に日に、


ご本人の意思、ご家族の意思をもっと伝えることで、
「自分らしい」「自分が思い描いたような」生活が送れるようにしたい


という想いや


かかりつけの医師のように、
ご本人の状況や生き方に応じた解決方法を、オーダーメードで考えていく、
かかりつけの法律家が必要


という思いが強くなっていきました。




6.専門家に頼んでもうまくいかない…

そして、そういった相談があるたびに、法律家の方々を紹介し、相談するようにお勧めしてきました。





しかし、それはなかなかうまくいかない場合も多かった…のです。




なぜでしょうか?



ご本人、ご家族の意見から…

「相談に行っても話を聴いてくれない」

「難しい話ばかりされて、嫌になった」

「介護の話をしたら、専門外と言われてしまった」

「財産関係の相談には乗ってくれたが、生活上の問題は得意ではないみたい」


というような厳しい反応が返ってきました。



一言でいうと、信頼に足りなかった ということになりますが、


・高齢の方、ご家族とのコミュニケーション と

・シニア世代とそのご家族の生活問題に関する知識・経験・認識


という2つが、なかなかフィットしなかったようです。




実際に、遺言書を作り財産についてはご本人の意思を残したものの、
日常生活については何も残せずに、認知症になってしまった事例もありました。



もちろん、財産を守ることはとても大事なことだと思います。生活の基礎となりますから。


ただ私は、財産を守ることと同じくらい、生活・生き方を守ることも重要なことだと考えています。




ということで、専門家に頼んでもなかなかうまくいきませんでした。





7.決意

どうしたらいいんだろう? わたしは考えました。



するとあることに気付きました。




・高齢の方、ご家族とのコミュニケーション と

・シニア世代とそのご家族の生活問題に関する知識・経験・認識


を専門とするのは、高齢者福祉に詳しい社会福祉士である、と。




つまり……



ご本人の意思、ご家族の意思をもっと伝えることで、「自分らしい」「自分が思い描いたような」生活が送れるようにしたい


そのためにかかりつけの医師のように、ご本人の状況や生き方に応じた解決方法を、オーダーメードで考えていく、かかりつけの法律家が必要


という私の願いをかなえるには、法律だけでも、福祉だけでも、うまくいかない。




法律と福祉の両方の専門家が必要だったのです。



それが、「リーガルソーシャルワーカー」。






今でもそうなので、もちろん当時は、そんな方は私の知る限りいませんでした。





ならば自分でなるしかない。





そう決意し、社会福祉士としての仕事を続けながら、法律の勉強を始め、行政書士の資格を取得しました。




そして行政書士・社会福祉事務所を開設。  現在に至ります。




以上が事務所開設までの物語でした。

長い文章お読みいただき、ありがとうございました!





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